ワンセグTS/NTX → MP4 変換 / TSCONVERTER FOR 1SEG

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TS CONVERTER オリジナル版(テルミン氏)の公開ソースを改変した派生版です。TSファイルに含まれるワンセグ情報より、MP4ファイルを生成します。

TSファイルは暗号化されていない RAWデータ(いわゆる生TS)であることが必須です。拡張子が TS や NTX であっても、暗号化により保護されているものは変換に失敗します。本ソフトウェアで、暗号化により保護されている TSファイルを変換しようとすると、エラー(Video stream is empty)として検出されます。

TSファイルが暗号化されていない場合、MP4ファイルに変換しなくても、MPC-HCMPC-BE などの TS形式に対応するプレイヤーにドロップすれば、そのまま再生することができます。

前バージョン(TSCONVERTER_ONESEG_20150531)からの変更点:
- コマンド引数で処理内容を指定できるようになりました。
- DTSEDIT実行時、タイムスケール 90000 を明示的に指定するようにしました。
- 設定(Delete temporary files)アンチェック時、エラーが画面表示されなくなりました。
- 作業領域として RAM-Disk(特定のドライブ) を使用するオプションが追加されました。



【インストール】
インストーラーはありません。適当なディレクトリを作成し、TSCONVERTER.EXE を置いて下さい。実行時に警告(発行元を確認できませんでした。このソフトウェアを実行しますか?)が表示され、その表示を省略したい場合は TSCONVERTER.EXE のプロパティを表示して、ブロックを解除してください。
 
- TSCONVERTER_ONESEG_20151217.zip ※ダウンロード

別途、MP4BOX.EXE および DTSEDIT.EXE が必要となります。TSCONVERTER.EXE と同じディレクトリに置いて下さい。

- MP4BOX_DTSEDIT_045_20130228.zip ※ダウンロード

余談となりますが、MP4BOX.EXE および DTSEDIT.EXE は内部で GPACライブラリを使用しています。GPACライブラリのバージョンは 0.4.5 が強く推奨されます。それよりもバージョンが新しい場合、音ズレが発生するかもしれません。


【アンインストール】
TSCONVERTER.EXE を、それが置いてあるディレクトリごと削除してください。レジストリは使用していません。


【対応プラットフォーム】
WindowsNT4 SP6a 以降の NT系Windows。

Linux、Mac OS X、Solaris など、NT系Windows以外のホストOSでは、Oracle VM VirtualBox などを導入し、適当な NT系Windows をゲストOSとする仮想環境で実行して下さい。ホストOSが NT系Windows であっても、隔離された仮想環境での実行が、セキュリティの観点から推奨されるかもしれません。



【使用方法/通常】
コマンド引数を指定せずに、TSCONVERTER.EXE を実行すると、ダイアログが表示されます。TSファイルを Windows付属の Explorer などで選択し、ダイアログにドロップすると変換開始です。TSファイルの拡張子は TS または NTX とします。通常はソフトウェア起動直後のデフォルト設定のまま使用します。TSファイルが過度に破損している場合、変換に失敗することがあります。


【使用方法/コマンド起動】
コマンド引数を指定して、TSCONVERTER.EXE を実行すると、自動的に変換処理が開始されます。変換処理が終了すると、TSCONVERTER.EXE も自動的に終了します。

コマンド引数はディレクトリパスとオプションを並べたものです。オプションはディレクトリパスの前後どちらに指定しても同じ意味となります。

- 先頭文字が '-' であるコマンド引数はオプションと解釈されます。コマンド引数を指定せずに、TSCONVERTER.EXE を起動し、ダイアログ上でマウス右ボタンを押し、Command option(フローティングメニュー)を選択すると、使用可能なオプションが表示されます。各オプションは、TSCONVERTER.EXE の起動画面上の各設定に対応しています。未定義のオプションは無視されます。競合するオプションが同時に指定された場合、コマンド引数の末尾に近いオプションが処理に反映されます。オプションを指定しない場合、デフォルトの設定が適用されます。

- ディレクトリパスはフルパス(絶対パス)、または TSCONVERTER.EXE 起動時のカレントディレクトリからの相対パスで指定してください。指定したディレクトリ直下に存在する、拡張子が TS または NTX である全てのファイルが変換対象となります。サブディレクトリ以下は処理対象となりません。ディレクトリパスは複数指定することができます。ディレクトリパスの指定を省略した場合は何もせずに終了します。

実行例: TSCONVERTER.EXE "C:\TEMP" -DN
"C:\TEMP" 直下に存在する、拡張子が TS または NTX である全てのファイルが変換対象となります。ダイアログの設定(Delete temporary files)はアンチェック状態であるとして、変換が実行されます。

デフォルト設定での変換でよければ、オプションを1つも指定せず、コマンド引数にディレクトリパスを列挙するだけとなります。その場合、Windows付属の Explorer でディレクトリ(フォルダ)を選択し、起動前の TSCONVERTER.EXE のファイルアイコンにドラッグ&ドロップしても同じです。


【設定/Multi Channel】
- 「S1 091ch」
第1チャンネルを出力します。デフォルト設定です。
- 「S2 092ch」
第2チャンネルを出力します。


【設定/Synchronize video and audio】
視聴用のMP4ファイルを生成する場合はチェックして下さい。チェックすると音声と映像が同期されます。デフォルト設定です。

映像/音声ストリームだけが必要な場合はチェックを外して下さい。アンチェック状態の場合、音声と映像が同期しません。生成されるMP4ファイルは視聴には適しませんが、処理時間が少し短縮されます。


【設定/Gap in audio stream】
音声ストリームに時間的な間隙が存在する場合、その処理方法を指定します。

- 「Remove」
音声ストリームに存在する時間的な間隙は除去されます。デフォルト設定です。音声は滑らかに再生されます。音声ストリームに存在する時間的な間隙に応じて PTS がシフトします。

- 「Interpolate」
音声ストリームに存在する時間的な間隙は破損として補間されます。PTS は TSファイルと一致します。音声ストリームの補間された部分では、再生時に音声ノイズが微妙に生じます。


【設定/ADTS frame for interpolation】
音声ストリームの破損は、補間により修復されます。その際に用いる ADTSフレームの種類を指定します。

- 「Automatic」
動的に選択された ADTSフレームで音声ストリームを補間します。音声ノイズが微妙に低減されます。デフォルト設定です。

- 「Silence」
無音の ADTSフレームで音声ストリームを補間します。音量が大きい部分では、音声ノイズが微妙に目立つかもしれません。「Automatic」で問題がある場合に選択して下さい。


【設定/Delete temporary files】
チェック状態(デフォルト)の場合、MP4ファイル以外の生成ファイルは削除されます。
 
アンチェック状態の場合、生成ファイルのうち主要なものが残ります。また、検出されたエラーは画面表示されません。変換時にエラーが検出されなかった場合、ログファイルのサイズは0バイトとなります。


【設定/Use RAMDISK as temp if exists】
チェック状態(デフォルト)の場合、「Windows において RAM-Disk として認識されているドライブ」または「ボリュームラベルが RAMDISK であるドライブ」を検索し、見つかった場合は作業領域として使用します。実体は RAM-Disk であっても、Windows 上では固定ディスクとして認識されているようなドライブは、そのボリュームラベルを "RAMDISK" として下さい。管理者権限を有するユーザーでログインしていれば、ドライブのプロパティ、あるいはドライブのフォーマットにおいて、ボリュームラベルを変更することができます。

本ソフトウェアでの処理時間は、ファイルアクセスにかかる時間が大半であるため、HDD を使用している場合は処理時間の短縮が期待できるかもしれません。ディスクの書き換え量が半減しますので、SSD を使用している場合、SSD の延命を図ることができるかもしれません。

変換の際に必要となる RAM-Disk の空き領域サイズは、生成される MP4ファイルの約3倍となります。変換するファイルのうち、最も再生時間が長いものに注目し、RAM-Disk の空き領域サイズを決定してください。RAM-Disk の空き領域サイズは、十分に大きいことが推奨されます。RAM-Disk の空き領域が不足している場合、変換は失敗します。

動画の再生時間RAM-Disk の空き領域
30分200Mbyte前後
60分400Mbyte前後
2時間30分1Gbyte前後

RAM-Disk を実装するためのソフトウェアとしては、PCを再起動することなく、RAM-Disk を増設/解放できるものが、利便性の点で好ましいかもしれません。フリーで利用できるものとしては、SoftPerfect RAM Disk 3.4.5 VSuite Ramdisk Free Edition (32-bit only) などがあります。

ページファイルのへのスワップが発生すると、RAM-Disk のパフォーマンスが低下します。WindowsXP などの場合、仮想メモリの設定でページングファイルのサイズを 0 にしておくといいかもしれません。

アンチェック状態の場合、または RAM-Disk が見つからなかった場合、本ソフトウェアは TSファイルが存在するディレクトリを作業用として使用します。


【主なエラーメッセージ】
- video pes_packet drop / audio pes_packet drop / adts_frame drop
本ソフトウェアは、映像/音声ストリームを PES パケット単位でチェックします。更に音声ストリームについては ADTS フレーム単位でもチェックします。チェックにおいて何らかのエラーを検出した場合、その検出数がエラーとして出力されます。検出数が多いほど、再生時にストリームの破損によるノイズが多く発生します。

- Number of timecode differs from DtsEdit
本ソフトウェアが使用する muxer である MP4Box は、映像ストリームを MP4 コンテナに格納する際、映像ストリームを修正することがあり、本ソフトウェアは「mux 前後で映像ストリームのタイムコード数が異なる」という形で検出します。しかし、それ以上の詳細な情報が得られないため、現状ではエラーを無視して処理を続行するだけの対応となっております。このエラーが発生した場合、映像ストリームに修正が生じた位置以降については、再生時に映像と音声が正しく同期しなくなる、いわゆる音ずれが発生する可能性があります。

このエラーが発生する原因は、本ソフトウェアが生成する映像ストリームに何らかの問題があるためと思われますが、現時点では調査中です。なお、本ソフトウェアは muxer として MP4Box 0.4.3~0.4.5 を推奨しておりますが、本件のエラーが最も起こり難く、本ソフトウェアとの相性が最も良好である点が、その理由となっております。



【ログファイル】
ログファイルを残すには「設定/Delete temporary files」をアンチェックしてください。

映像/音声ストリームが破損している場合、そのタイムスタンプがログファイルに出力されます。タイムスタンプは再生が開始されてからの経過時間となります。映像/音声ストリームの破損に伴い、MP4ファイルの再生時にノイズが発生しますが、そのノイズが発生する時間を知りたい場合は、ログファイルをご確認ください。

映像/音声ストリームのチェックは PESパケット単位、および ADTSフレーム単位です。PESパケットの欠損に比べますと、ADTSフレームの欠損による影響は概ね軽微です。PESパケットが連続で欠損しており、その数が16の倍数である場合、映像/音声ストリームの破損を検出できないことがあります。


【推奨されるMP4プレイヤー】
ワンセグの音声ストリームは3種類の音声モードが混在しています。

例えば、以下のような感じです。
- アナログ放送時代の古い番組の再放送は「モノラル」
- 通常の番組やCMは「ステレオ」
- 海外ドラマやニュースなど、多国語/音声多重の番組は「デュアルモノ」

そのため、MP4プレイヤーとしては、以下を満たすものが推奨されます。
- 3種類の音声モード(モノラル、ステレオ、デュアルモノ)に全て対応している。
- 複数の音声モードが混在する音声ストリームであっても、正常に音声が再生される。
 
上記を満たすMP4プレイヤーとしては、以下を確認しています。
- K-FLVplayer など、Adobe Flash Player の機能を利用するもの。
- FLV Player nano for Windows

音声ストリームの音声モードが変化しないことを前提とするMP4プレイヤーの場合、音声モードが変化した瞬間、音声が正常に再生されなくなる等の不具合が発生します。この不具合はMP4プレイヤー側の音声再生エンジンの不完全な実装が原因と思われます。TSCONVERTER側では対応することができませんので、申し訳ありませんが予めご了承ください。

Windows用の MP4プレイヤーの場合、実行時のプロセス優先度として、リアルタイムを設定すると、映像と音声の同期がより正確になるかもしれません。プロセスの優先度はタスクマネージャーなどで設定しますが、MP4プレイヤーの中にはオプションとして設定可能なものもあります。


【多国語/音声多重放送】
ワンセグの多国語/音声多重放送では、音声モードとしてデュアルモノが利用されます。この場合、主音声(モノラル)が左側、副音声(モノラル)が右側から出力されます。

主音声と副音声、どちらか一方だけを再生したい場合があります。そのためには、以下を満たすMP4プレイヤーを使用して下さい。
- 音声モード「デュアルモノ」に対応している。
- 左側または右側の音声のうち、どちらか一方を左右両方から出力可能。

SMPlayer の場合
- メニュー(オーディオ / ステレオモード)で左チャンネルまたは右チャンネルを選択
  
VLC media player の場合
1) メニュー(Audio / Audio Track) で Disable を選択
2) メニュー(Audio / Audio Track) で Track 1 を選択
3) メニュー(Audio / Audio Channels) で Left または Right を選択


【MP4ファイルの編集】
機能面や安定性に微妙な不満を感じることはありますが、Avidemux が便利です。インストール不要なバージョン 2.6.1 の Zip版 が使い易いかもしれません。


【ご意見、ご要望、バグ情報など】
FFmpeg 等、他の一般的な TSツールでは、それなりに変換できるのに、本ソフトウェアでは全く変換できない TSファイルがあるかもしれません。その場合、匿名で情報を送信することができる連絡窓口より、ご報告ください。その際は、TSファイルが置かれているURLを記述していただくか、TSファイルを添付していだだけると、対応できるかもしれません。送信者が匿名となるため、返信することはできませんので、ご了承ください。

例: FFmpeg で src.ntx ファイルを dst.mp4 ファイルに変換する場合
 ffmpeg -i src.ntx dst.mp4

フルセグとワンセグの情報が混在している TSファイルの場合、TsSplitter 等のツールでワンセグ情報以外を削除したものを用いて、変換を試みて下さい。FFmpeg などの一般的な TSツールで変換できなかったり、MPC-HCMPC-BE などの TS形式に対応するプレイヤーで再生できない TSファイルは、暗号化により保護されている可能性があります。


【関連情報】
- ARIB標準規格 ARIB技術資料 - Google検索
- TS CONVERTER オリジナル版 - ワンセグ関連 by テルミン
- MobileHackerz(24時間ワンセグ野郎/携帯動画変換君)
- GPAC - Multimedia Open Source Project
- Rec10 -TS Recording Tools - DtsEdit
- FFmpeg - wikipedia
- Oracle VM VirtualBox
- K-FLVplayer
- FLV Player nano for Windows - 公式
- SMPlayer - 公式
- VLC media player - wikipedia
- Media Player Classic - wikipedia
- Avidemux - wikipedia
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